Uber Eats (ウーバーイーツ)配達パートナーって実際どれくらい稼げるの?
今回は気になる報酬の仕組みについて詳しく解説していきます。
公式 Uber Eats
Uber Eats 配達パートナーの収入はお給料?それとも報酬?
最初に、この記事を読んでくださる方の頭の片隅に留めていただきたい点が1点あります。
配達パートナーはUber Eatsと従業員・アルバイトといった直接雇用の関係ではなく、Uber Eats側から業務委託をされた個人事業主です。
そのため、「Uber Eatsのバイトを始める」や「Uber Eatsで給料をもらう」という表現は実は正しくありません。
報酬体系としては時給制ではなく1件配達が完了するごとに報酬(配送料)をもらう「完全歩合制」となります。
当然、配達リクエストに応答すれば報酬が発生しますが、配達リクエストが鳴らない時間帯は全く報酬が発生しません。
このような事情から、Uber Eats配達パートナーでの収入は、個々人の立ち回りや技術によって稼ぎ方にかなり差異が出ます。
Uber Eats、実際どれくらい稼げるの?
上記を踏まえ、ざっくりですが管理人が体感した感じだと始めたての頃は
平日1日まるっと稼働して頑張ったら10,000円~15,000円ぐらい
といった感じです。(名古屋エリア・自転車の場合)
ただしこれも地域や季節、自身の熟練度など様々な条件によって変わっていきます。
東京は飲食店の数や注文数が多く、後述する配送基本料が他の地域より高いため上記よりも稼ぎやすいという話を聞きますし、実際に1日20,000円を超える報酬を稼ぐ猛者の方もTwitterでお見受けします。
また、管理人が稼働している名古屋エリアでも徐々に加盟店の数は増え続けています。
さらにUber Eatsが打ち出す様々なキャンペーンによって鳴りやすい時期・鳴りにくい時期は刻々と変わっています。
基本的には、継続していくことで徐々に技術を身につけ報酬も上がっていくといったイメージをしていただければいいかと思います。
よくYouTubeやサイトなどで謳い文句として「時給1,500円も可能!!」という文言を目にしますが、最初からいきなりそれが出来るかというとちょっと言い過ぎじゃないかなという印象です。
時給換算すると、1時間あたり
- 初心者:500円~1,000円
- 中級者:1,000円~1,500円
- 上級者:1,500円以上
配達件数で換算すると、1時間あたり
- 初心者:1件~2件
- 中級者:2件~3件
- 上級者:3件以上
大体このような感じかと思います。
配達する距離によっても変動しますが、平均報酬単価は1案件500円程度と管理人は想定しています。
(2019年6月に配送料改定が行われ、以降僕が稼働する名古屋エリアの平均報酬単価は1案件400円程度となりました)
それではより具体的な報酬の仕組みをみていきましょう。
報酬の仕組み
具体的な報酬の仕組みは以下のようになっています。
厳密に言うとここから引かれる手数料などの項目が入ってきてもっとややこしいのですが、その辺りは当サイトでは省きますので公式サイトをご覧ください。
公式 https://www.uber.com/jp/ja/deliver/uber-eats-earnings/
このページでは重要となる部分のみ焦点を当てて解説していきます。
配送基本料
地域ごとに決まっている基本の配送料のこと。
配達する距離*が長ければ長いほど増額していきます。
*「レストランから注文者のお宅まで」の距離のこと。
*「配達リクエストを受けてレストランに到着するまで」の距離は含まれません。
ブースト
配送基本料に上掛けされる倍率のこと。(上記赤枠の部分)
時間帯や稼働エリアによってこの倍率が変わります。
例えば、ランチタイムやディナータイムのピーク時には倍率が高く、更に需要が高いエリア(名古屋だと栄など)でも倍率が高いです。
当然倍率が高い時間帯やエリアは配達パートナーも多くなるので競争率も激しくなります。
逆に倍率が低い時間帯やエリアは配達パートナーが少ないですが、提携レストランの数も少なく注文数自体が少なくなります。
どの時間帯にどのエリアで配達を行うか、立ち回りを考えることが配達パートナーの腕の見せどころになるかと思います。
なお、ブーストは今のところ基本的に毎日ついています。
ただ、登録してから最初の1週間程度はつかないこともあるようなので、その辺りは注意しておく必要があります。
(2020年5月追記)
ピーク料金制度が導入されてからは、ブーストは新規エリアなどのごく一部エリアでしか発生しなくなりました。(名古屋エリア・管理人稼働の場合)
そのため、運営元のUber Eatsとしては「配送基本料+インセンティブ+ピーク料金」をメインの料金体系にしていきたいのかなと感じています。
インセンティブ(特別キャンペーン)
配送基本料・ブーストに加え、更に上乗せでもらえる追加報酬のこと。
こちらはブーストとは異なり、特定の日のみに発生する特別キャンペーンです。
インセンティブの発生条件に決まりはありませんが、配達パートナーが少なくなる雨の日や注文数が多くなる休日に発生しやすい傾向にあります。
つまりインセンティブが発生している日はチャンス!=稼ぎ時です。
インセンティブは複数あり、大別すると以下の3種類に分かれます。
回数インセンティブ(クエスト)
「10時30分~15時00分の間に○回配達すれば+○○○○円」
「1日に○回配達すれば+○○○○円」
「1週間のうちに○回配達すれば+○○○○円」
といったように、ある一定の期間のうちに規定の回数配達をこなせばもらえる追加報酬のこと。
インセンティブの中では一番発生しやすく、一番よく目にするものとなります。
回数インセンティブは別名「クエスト」とも呼ばれています。
また、日をまたいで発生するクエストは通称「日跨ぎインセ・通しインセ」などとも呼ばれています。
回数インセンティブは追加報酬額が配達回数基準となるため、「いかに配達回数を多くこなすか」が重要となってきます。
配達経験を重ねていくと、「このお店は配達距離が長い傾向にあるな、逆にあのお店は配達距離が短い傾向にあるな。」ということが分かってきます。
そのため、回数インセンティブが発生している時は配達距離が短い傾向にあるお店を中心に攻めるといった立ち回りの仕方をすると効率よく稼ぐことができます。
オンライン時間インセンティブ
特定の時間帯において配達専用アプリ「Uber Driver」をオンラインにしていると、その時間分の最低料金が保証される制度です。
が、現在はあまりこのオンライン時間インセンティブはつくことがないようです。
少なくとも管理人がUber Eats配達パートナーを始めてからは一度も見かけたことがありません。
一応制度を紹介しておきます。
例えば、「11時~12時の間、1時間あたり1,000円の収入が補償されます」というようなオンライン時間インセンティブが発生したとします。
この指定された時間にアプリをオンラインにしておくと、たとえ配達リクエストが1件もこなかったとしても1時間あたりの最低料金を補償してくれるという制度です。
上記の場合、1件も配達を行わなかったら1,000円の報酬がもらえます。
1件配達をしており600円の報酬があった場合は、400円が補填されます。
ただし適用条件があり、
指定時間の応答率が50%以上であること
といった条件も同時に課されます。
そうしないと配達リクエストがきても拒否すればいいだけとなってしまいますもんね。
その他のインセンティブ
東京エリアではその他に、特定の時間帯において配達をした人に抽選で所定の金額が追加でもらえる「くじ引きインセンティブ」なるものもあるようです。
が、これも実際に当たった人を見かけたことはありません。
また、上記以外の形式のインセンティブが発生することもあると公式サイトには記述がありますので、インセンティブ関係はこれからも増減することが予想されます。
公式 https://www.uber.com/jp/ja/drive/tokyo/resources/incentive-conditions/
(2020年4月追記)
公式サイトより「その他のインセンティブ」に関するページが削除されました。そのため現在は「その他のインセンティブ」に関しては廃止になった模様です。
インセンティブの確認方法
なお、インセンティブが発生しているかどうかはアプリの「今後のプロモーション」という箇所で確認することができます。
アプリを起動し画面下部赤枠の部分をタップします。
赤枠「今後のプロモーションを見る」をタップします。
そうすると、インセンティブが発生する予定がある時は記載されているので、該当箇所をタップして詳細を確認することができます。
当日発生するインセンティブ以外にも、今後発生する予定についても記載されていることがありますので、「今後のプロモーション」はこまめにチェックすることをオススメします。
当日いきなり30分後にインセンティブが発生、なんてことも稀にあります。
(急な悪天候の日などにいきなり発生します。)
※メールでのお知らせを受信するよう設定している方は「新規クエストのお知らせ」というメールがくることもあります。
ピーク料金
ピーク料金は2019年8月15日(木)より導入された新制度で、導入開始時点では大阪府、神奈川県、兵庫県のサービスエリアに限って導入されています。
※2019年12月12日(木)より「ピーク料金」制度は日本国内の全てのサービスエリアに導入されました。
仕組み自体は「ブースト」と似ているのですが、ブーストよりも柔軟性があります。
ピーク料金の特徴は以下の3点となります。
- ヒートマップで表示される
- 需要の高いエリアで発生する
- 高い方のピーク料金が適用される
ヒートマップで表示される
ピーク料金のエリアは「色」と「金額」で表示されます。(上記画像では倍率で表示されていますが実際には金額で表示されています。)
赤い色が濃いところほど需要が高いエリアとなり、色の濃さと比例して報酬も高くなるようです。
需要の高いエリアで発生する
ピーク料金はリアルタイムで変動し、その時間帯の需要の高いエリアで発生します。
ただし、ピーク料金が発生していないエリアの注文が全く無いということではなく、そのエリア内で稼働している配達パートナーと配達リクエストの件数のバランスが取れている状態などでは発生しないとのことです。
要は「配達パートナーが足りていないエリアほどピーク料金が発生しやすいよ」ということですね。
高い方のピーク料金が適用される
配達リクエストを受けた地点とピック先レストランの場所のうち、高い方のピーク料金が適用されます。
例えば、ピーク料金が200円のエリア内で配達リクエストを受け、ピック先レストラン周辺のピーク料金が100円の場合、高い方の金額(200円)が支払われます。

ドロップ先は関係ないのでご注意を
ピーク料金の導入により、リアルタイムでどのエリアが配達リクエストが来やすいかが分かるようになりました。
まとめ
- Uber Eatsはバイトではなく個人事業主
- そのため給料ではなく完全歩合制
- 報酬の仕組みは「配送基本料+ブースト+インセンティブ+ピーク料金」
- インセンティブは実質「回数インセンティブ」一択
- 回数インセンティブが発生している時は配達回数を多くこなす立ち回りがオススメ
今回は以上です!